ハイヤーセルフと藤原道長:望月の歌が教える新しい時代の気づき
ハイヤーセルフの視点だった?藤原道長の「望月の歌」
普段ほとんどテレビを見ない私ですが、NHK大河ドラマ『光る君へ』は録画して観てるんですよ。特に藤原道長を演じる柄本佑さんの演技、すごくないですか?あの目、あの表情……。ただの「権力者の冷たいまなざし」じゃなくて、どこか深い何かを感じませんか?
あの瞳って、ただ権力を手に入れた人間の誇りとか驕りだけじゃなくて、何かもっと大きな“気づき”を得た人の目って思うんです。
道長の有名な歌、いわゆる「望月の歌」
「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」
(この世はまるで自分のもののよう。満月のように、欠けた部分が何一つないからそう思える)
学校の授業では「権力を手に入れた道長が、自分の力をひけらかしてる歌」みたいに教わりますよね。でも、柄本佑さんの演技(素?)を見ていたら、「これって本当におごりたかぶった者の歌なのかな?」って思いません?
もしかすると、道長はこの瞬間、「自分こそが自分の世界を作る創造主なんだ」ってことを感じてたんじゃないかって。
「満月」にはどんな意味がある?
この歌の中で出てくる「望月(満月)」は、権力の象徴だって言われますよね。でも、満月ってそれだけじゃなくて「完全なもの」とか「すべてが揃っている状態」を意味することもあります。
道長は、自分の人生がまさに満月みたいに「欠けている部分がない」と感じたわけです。これ、考えるとすごいこと。普通なら、「あれが足りない」「これが不満だ」ってつい思っちゃうもの。でもこの歌の道長は、「今の自分はもう完璧だ」って思ってる。これって、自分の世界をまるごと受け入れてる感じがしませんか?
道長は自分の世界の「創造主」だった?
道長は平安時代で一番の権力者でした。娘たちを次々に天皇の妃にすることで、藤原家を日本の頂点に押し上げた、まさに歴史に名を残す存在。でも、それだけじゃなくて、この歌を読むと「ただの権力者じゃない」って気がしてきます。
「人はそれぞれ自分の世界を作り出している」っていうこの世界の真理。自分の意識が、目の前の現実を形作るっていう考え方。道長が「自分が創り上げた世界こそが、望月のように満ち足りたものだ」と気づき、その瞬間を心から味わっているように感じました。
柄本佑さんの演じる道長は、どこか「自分が何者なのか」をわかっているような雰囲気がありますよね。単なる権力の持ち主じゃなくて、自分が人生や世界の主人公であり創造主だってことに気づいてる感じ。この歌がそんな心の深いところを表しているんじゃないかなと思うんです。
おごりじゃなく「気づき」としての望月の歌
学校で習うと、この歌は道長の傲慢さを表しているって教えられます。でも、こう考えるとどうでしょう?
- 「この世をば わが世とぞ思ふ」
自分の世界をどう見るかは自分次第。道長は、まさに「自分が世界を作る」という視点を持っていたのかも。 - 「望月の 欠けたることも なしと思へば」
欠けたところがない、と気づけることは、今の自分を丸ごと受け入れている証拠。これは「驕り」というより、感謝や満足感に近いのかもしれません。
この歌をこういうふうに読んでみると、道長の世界観がただの「俺すごいだろ!」じゃなくて、「今ある世界に満足し、全てを受け入れる」という深い気づきを持った人に見えてきませんか?
じゃあ、私たちにとってこの歌の意味は?
藤原道長の歌が教えてくれるのは、「自分の世界は自分が作っている」っていうこと。これって、現代の私たちにも通じる考え方ですよね。たとえば、こんなふうに考えられませんか?
- 周りに起きることを嘆くより、「自分がどう受け止めるか」で見え方が変わる。
- 今持っているものに気づけば、それが「満月」になることもある。
だからこの歌って、ただの歴史の話じゃなくて、私たちが自分の世界をどう作っていくかを考えるヒントをくれると思うんです。
新しい時代の望月を見つける
歌の解釈は時代と共に変わります。それは私たちの集合意識の変化を映し出しているとも言えます。
道長の歌がただの「権力自慢」に思えるのは、視点が「他人と比べること」にとらわれていたからかもしれません。
でも、もしこの歌を「自分の内なる力への気づき」として読んだらどうでしょう?
かつては「驕りの象徴」とされたこの歌も、「自分の人生をどう創り出すかを教えてくれるメッセージ」に感じられます。
では、あなたの「望月」はどんな形でしょうか?
- 欠けているものを数えるより、満ちている部分に目を向けてみませんか?
- 毎日の小さな選択を、もっと自分らしいものに変えてみませんか?
私たちはみな、それぞれの人生という物語を持っています。そしてその物語を創り上げているのは、他でもない自分自身。道長のように、満月を見上げる気持ちで、自分の世界をもう一度見直してみませんか?
あなたの「望月」に気づく瞬間は、すぐそばにあるんだと思います。